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おっぱいノイローゼ寸前?!産後のリアル

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以下、ひたすらおっぱいの話ですが。

けっこうおっぱいのことで悩んでいるママも多いのでは? かくいう私もそうでした。

そして、こんなにおっぱいのことで悩んでいるママがいることを

知らない人も多いのでは?と思って書いてみました。

リアルなママのおっぱい事情です。

 

 

子供を持つまで、赤ちゃんにおっぱいをあげるというのは

出産すると自然と母乳が出てきて、赤ちゃんが欲しがるタイミングで

乳を差し出せば勝手にちゅーちゅー飲んでくれるという簡単な印象があった私。

 

 

しかし、全く簡単な道のりではありませんでした。

 

 

まず、出産目前の妊婦検診の時に、助産師さんから

「おっぱいマッサージってしてますか?」と聞かれ、

「???。(もちろん)してないです。」と答えると、

「あ、じゃあこうやって、たまに乳首をつまんでマッサージしてください。

 そうじゃないと赤ちゃんが飲みやすいやわらかい乳首にならないので。」と言われ、

されるがまま、乳首を指でむぎゅーっっと押しつぶされました。思わず絶叫...!!!

 

 

マッサージの方法はこちらを参照↓

www.amoma.jp

 

いやはや、マッサージと聞いてもっと優しいものだと思っていたら、なんの拷問w

そのあとは怖くて、そのマッサージはしませんでした。

 

 

※おっぱいを刺激すると子宮収縮作用のあるオキシトシンが分泌され、

早産などにもつながる恐れがあるので医師の指示が必要です。

 

 

そして、出産を迎えて。

すぐに赤ちゃんをと取り上げて胸の上に抱き、少しおっぱいをくわえさせてみると

不思議と少しだけ母乳が出るようになっていました。女性の体って不思議。

 

 

安心したのもつかの間、そこから苦悩のおっぱいライフが始まります。

 

 

とにかく、生まれたばかりの赤ちゃんが泣く理由は

おっぱい以外ないのではないかと思うぐらい、そりゃあもう泣きます。

が、おっぱいをくわえさせるとぴたりと泣き止む。

おっぱいパワー恐るべし。

 

 

が、しかし!

はじめはお母さんのおっぱいもなかなか出ない、

赤ちゃんも、母乳が生命線なくせにうまく飲めないという矛盾!

これは、出産するまで知りませんでした。

 

 

泣くたびにおっぱいをくわえさせるものの、イマイチ出てる感じがしない。

それどころか、なんか歯茎で乳首をグニグニされてるだけで乳首が傷だらけに。

 

 

 

想像してみてください。

傷だらけの乳首。でも泣くたびにくわえさせ、いっこうに傷口がなおらない。

おまけにうまく吸えてないから、また傷つく。地味に痛い....。

 

 

そんな負のループが続き、おっぱいのたびに乳首に激痛が走ります。

しかし、母は半泣きでぐっと我慢...。

 

 

そして私の体質的に乳腺が細いらしく、出が悪いようで

赤ちゃんもおなかいっぱいにならない。

 

 

入院中も、夜中に息子が何度も泣き叫び、

とりあえずおっぱいを30分以上あげるものの、まだ泣き止まず、

どうしていいかわからない時は思わずナースコールで追加のミルクを頼みました。

 

 

幸い、息子は哺乳瓶でミルクを飲んでくれる子だったのですが、

子供によっては哺乳瓶を受け付けない子もいたり、

病院の方針によっては、母乳推奨でミルク禁止なところもあるとか。

(通称、おっぱい合宿と言われるほどきついそうな。)

 

 

昼も夜も「え、さっき飲んだのにまた?」と言うぐらい

とにかくおっぱいを欲しがるので、入院中はほぼ半裸でいましたw

 

 

そんな入院生活が1週間続いて、赤ちゃんの授乳前と授乳後の体重をはかって

母乳がいくら出ているか計ってみたら「8g」でした。

 

 

え....あんだけ長いこと吸われててたった8g????!!!

びっくりしました。

 

 

助産師さんいわく、

とにかく赤ちゃんがおっぱいを欲しがるだけあげ続ける=頻回授乳

をすれば、母乳は出てくるそうな。道のりは長いことを確信したのでした。

 

 

そんな母乳生活。最初の数ヶ月はうまく飲めない&足りないのが続き、

傷だらけの乳首になりながら、1回の授乳につき30分以上かかり、

しかも日中は毎時間欲しがることも。

 

 

授乳中は赤ちゃんを支えてなくてはいけないし、

姿勢も一定なので肩こり&腰痛がひどくなってくる。

授乳中できることといえば、かろうじてスマフォをいじれるぐらい。

でも授乳中、スマフォなどを見てよそ見していると赤ちゃんが気が散って

飲んでくれないこともあるというデリケートさ。

 

 

しかも母乳は体液なので、なんだかおなかもすくし貧血気味。

その時期はフラフラになりながら、家事&育児をこなしていました。

それでも、続けていたら8gしかでなかった私のおっぱいもいつの間にか育ち、

少し出がよくなり、赤ちゃんも上手に吸えるようになってきました。

 

 

 

安心したのもつかの間、

出がよくなったおっぱいにも厄介な問題が。

 

 

うちの息子は夜まとまって寝る子だったので、夜の授乳が1回だけになりました。

そうなると、おっぱいは母乳を生産してしまい、どんどんたまっていく。。。

 

 

そうして、飲まれなかったおっぱいが溢れて服にしみてくるほどにw

それだけならまだしも、熱を持って腫れてくるように。それが服が当たるだけで痛い!

そう、乳腺炎の症状が出てくるようになりました。

 

 

結局、夜中寝てくれる息子には授乳が必要ないのに、

目覚ましをかけておっぱいがたまってくる時間帯に起きて、

搾乳機で搾乳することに。

(息子を起こして授乳してもいいのですが、かわいそうで起こせなかった。)

 

 

搾乳機、買ったはいいけど、その名の通り搾乳機。

おっぱいにかぽっとハメて、ポンプみたいなのを動かしてひたすら絞るんですw

夜中に寝ぼけ眼でシュコシュコと、ひとり乳牛にでもなった気分でした。

 

 

そんな日々が続いたある日、日中でも授乳してない時間があいてくると

またもや胸が腫れて痛いだけではなく、

今度は胸の中にゴルフボールみたいな硬いしこりができるように。これがさらに痛い!

 

 

例えるならば、なんていうの、

顔とかに大きいニキビを超えたおできみたいなのが出来て、

中に膿がたまってると痛いじゃないですか。しかもそれを出す時も激痛。

それの胸バージョンみたいな。しかも、高熱を伴うという厄介さ。

 

 

乳腺炎の原因は授乳間隔が空くことや、

脂っこいものを食べたときはすぐにアウトになります。

ある日、クロワッサンを1つ食べただけでしこりが出来ておっぱい地獄でした。

 

 

この乳腺炎

とにかく解消法は赤ちゃんに吸ってもらって詰まりをとることしかないのだけど、

不思議なことに、乳腺炎でたまった古いおっぱいは味がまずいそうで、

まさかの息子が飲んでくれない!!!

 

 

あんなにおっぱいが好きなくせに、乳腺炎になった時ほどギャン泣きで拒否。

そうこうしているうちに、どんどんしこりは固く痛く、乳腺炎が悪化していきました。

 

 

そしてもう1つの対処法、詰まった乳腺を開通するために

「いろんな角度から飲ませる」ことも重要だそうで、

 

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画像元:

ママの楽な姿勢であげよう!授乳時の4つの姿勢 | 出産・育児ガイド

 

息子をラグビーボールのごとく、いろんな抱き方を試してみたものの効果なし。

やむなく、近くの助産院に駆け込み、マッサージをしてもらうのでした。

 

 

しかし、このマッサージも、ソフトなやさしいマッサージではなく、

なかなかつぶれないしこりをむぎゅーーーっと全力で潰して、

乳首もつぶされる拷問のようなマッサージでした。 それも、何度も、何度も。

それはそれは陣痛の痛みに相当するぐらいの激痛で、思わず絶叫.....。

朝から晩までおっぱいをあげ続け、最後に拷問を受けた散々な1日でした。。。

 

 

それから乳腺炎になりやすくなった私は、マッサージはマッサージでも

桶谷式といわれる手法のマッサージは痛くないと聞いて、噂の助産院に行きました。

 

 

そこはマンションの1室で、ベッドが1台。

迎えてくれた優しそうなマッサージのおばさんを見て、びっくり!!

頭を見ると白いフケだらけ。なんか汚い....。そう思ってよく見てみると...

それは、他の人のおっぱいマッサージをした時にあびたおっぱいのしぶきが

固まった跡だったのです。

この人はゴッドハンドで何千人のおっぱいを助けてきた救世主だったのですw

 

 

噂通り、全く痛くないマッサージで1時間ほどおっぱいや乳首をやさしく、

パンをこねるみたいにマッサージしてくれしこりをほぐしてくれました。

不思議なことに、出がよくない私のおっぱいも、なぜかそのマッサージを受けると

噴水のように出てくるのですw これが噂の桶谷式...。

 

 

マッサージをされている間も、ひたすらおっぱいについての相談をしていました。

何時に飲ませて、どれぐらいあげてて、どういう食生活なのかとか。

これほどまでに悩んでいたおっぱいの話をひたすらできる相手に出会って

すごく救われた気持ちになりました。

 

 

こちらの助産院、数ヶ月先まで予約がいっぱいなほど埋まっているそう。

世の中にはおっぱいに悩むママがいっぱいいるんだな〜。。。

 

 

ミルクも好きな息子でしたが、おっぱいを吸うという行為自体が

とっても安心するみたいで、あまり飲んでなくても「吸いたい〜」と

泣くこともしばしば。同じ乳首の形でも、哺乳瓶では安心できないんですよね。

ママのぬくもりとか、心音が聞こえてたりするからなのかな?

 

 

いつだか、バスでお出かけして大声で泣かれた時には、

バスの中ではとっさにおっぱいを出すわけにもいかず、あまりにも泣くので

止むを得ずバスを1駅で降りてしまいました。

 

 

その時に、あぁ...、もうママになったらバスも簡単には乗れないのかと

滅入った気持ちになり、ママも泣きながら引き返した日もあったっけ。

 

 

ほんと悩まされたおっぱいライフでしたが、だんだんと乳腺炎もできなくなって

ミルクとの混合で息子も足りないと泣くこともなくなってきました。

 

 

だんだん楽になってきてからは、おっぱいライフを楽しむことができました。

必死にしがみついて、おっぱいを飲みながら微笑んできたり、

本当にかわいくて、愛おしくて...。

苦労した甲斐があったなと、ママにしか味わえない至福の時間をしばし堪能しました。

 

 

やっと、授乳が楽しくなってきたのもつかの間、歯が生え始めて

乳首を噛んでしまって痛くなってきたころから、自然と息子のほうから、

おっぱいを出しても興味なさそうに拒否=卒乳されてしまいました。

ちょっと寂しい...。

 

 

 

つらつらと、長くおっぱいのことについて書いてしまいましたが、

本当におっぱいノイローゼになるんじゃないかと思うぐらい、

毎日おっぱいのことばかり考えて悩んでいた時に、

相談した助産師さんの言葉を思い出して頑張りました。

 

 

「赤ちゃんはママとぴったりくっついておっぱいを飲んでいる時が今一番幸せなの。

 赤ちゃんも一生懸命がんばって飲んでるのよ。」って。

 

 

おっぱいをあげることって時につらいけど、

この子を幸せにしてあげられてるのかもと思うと、頑張ろうと思えたのでした。

 

 

私がどんな写真の中でも、息子の写真の中で一番好きな1枚。

 

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おっぱいを飲んだあとの、満足そうで、幸せそうで、安心しきったこの表情。

この幸せそうな顔を見て、この子の幸せのためにもうちょっと頑張ろうと、

自分を奮い立たせてきました。

 

 

世の中のおっぱいで悩むママさん、

がんばった分、悩んだ分、赤ちゃんは幸せになれていますよ。

おっぱいが思うように出なくても、

赤ちゃんはゆっくり、がんばって飲んで少しずつ成長してくれています。

 

 

私の場合は、出が悪くて1回の授乳で1時間近くかかってしまうこともあり

疲れきってしまったので、途中から1回の授乳につき30分以内、

それでも欲しがる時はミルクを足すという方法を続けていたら母乳の生産量も

ミルクの量も定まってきました。

最初のほう、何が何でも母乳、最終手段でミルクというふうにしていたので

ちょっと頑張りすぎていたのかな?と、今振り返ると思います。

 

 

海外では胸の形が崩れるからと、早々にミルクに切り替えてしまう人もいるぐらいだし

別におっぱいで育てなくてはいけないという決まりはないと思うので、

自分にあった授乳バランスを見つけられるといいですね。