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育休はお休みと思っている人たち

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(photo by Pinterest)

 

 

今日は復職して、現在第二子を出産予定のため産休目前のお友達から

お仕事で嫌なことがあったとLINEが。

 

 

とある社員さん同士の会話で、

「育休なんてとったら気まずくて帰ってこれないでしょ?」発言

とか、

乳児がいる家庭の男性が、いかに産後の奥さんが気が狂ってるかを語り、

(気が狂っているというより、きっと夜泣きの寝不足や育児疲れで参っている)

それを聞いた独身の女性が

「パパ大変だね〜、ママは育休で休めるし寝れるからいいよね〜。」と言ったそうな。

 

 

それを目の前で言われてしまったお友達。

当事者じゃない私が聞いても胸が痛んだので、さぞかしショックだっただろうな。

 

 

そういえば、私も産休に入る前に上司との面談で、

「Akemiさんは年齢的にも、これからリーダーとか上に立つ立場の職種にも

挑戦してもらおうと思ったのに、残念だな〜。」

と言われたことを思い出した。

妊娠って会社にとっては残念なことなんですね...と、気持ちが冷めていくのを感じた。

 

 

きっとこの人も何気なく言ったんだと思うけど、会社からしてみれば

妊娠→育休=休んでいる=ブランクと捉える人も少なくないのだろう。

わからなくもない。だって、仕事とは全く違う分野の育児に専念しているのだから。

 

 

そういえば、旦那との会話でもこんなことを言われたことがあった。

夜中の授乳をしていて、同じ部屋に寝ているから多少電気などつけないと

真っ暗で授乳できないし、子供は泣くしで物音は立ってしまうのは仕方ないのに、

「あのさ、俺を起こさないように努力してくれる?

 お前は休んでいるんだから、

 昼間とか寝れるけど、俺は会社行ってて働かなくちゃいけないんだよ。」と。

(その時、殺意が芽生えたしまだ根に持っているのは言うまでもない...。)

 

 

そりゃ育休中で会社は休んでいる。けど、日中だって休む暇もなく育児して、

昼寝してくれたりして時間ができたとしても、家事があるから休めない。

 

 

だけど、きっと仕事中心の男性やママ当事者じゃない人にとっては、

育休=休みという概念だからこういう発言が出るんだろうな。

 

 

そして、私たちママも潜在的に、育休中=休んでいる身、

その間にスキルがリセットされてしまうみたいな

どこか罪悪感や劣等感と葛藤しているのだろうなと思う。

 

 

育児はビジネスみたいに、数字の世界でもないし、お金を生み出すわけでもない。

オムツ変えて、おっぱいあげて、着替えさせて、遊んで、抱っこして、あやして...

何かのビジネススキルが身につくわけでもない。

 

 

 

だけど、私は子供を育てるというこの尊い使命は何事にも変えがたい経験だと思う。

そのために、仕事を一時的に辞めたり休んでも、全然、休んでなんかないと思う。

 

 

むしろ育児をこなしながら、家事をするという制御不可能なマルチタスク

同時進行でこなしているママになってからのほうが

マネージメント能力がついたし、時間の使い方がうまくなったと感じる。

仕事と育児って時空が違うぐらい全く違う領域のことだけど、それぞれに応用できる

スキルを身につけられるものだと思う。

 

 

 

だから、今日心無いことを言われてしまったお友達に、

「どうか気にしないで、堂々としていてね。

あなたの宿した命を大事に、産み、育てることに引け目を感じず、自信を持ってね。

育休というのは単なる呼び名で、育児も仕事もさぼって休むわけではないんだから。」

と心から思わずにはいられないのでした。

 

 

妊娠したら、当たり前に

「私、出産して育児するんで会社をしばらく去ります!」と罪悪感や劣等感など

感じることなく清く会社を離れて育児に専念して、戻りたい時に気持ちよく戻れる

社会がいつ来るんでしょうかね? 

 

育休制度など制度だけは導入されても、

まだ社会の意識的には心地よく浸透していないんだなと思った出来事でした。